小学生編 第6話 思いもよらない恐怖

日も落ち暗くなった頃、本藤和雅は家でいつも通りに家族と過ごした。

夕飯を食べ、風呂に入り、時計が10時を回ると少年は両親に挨拶をして、部屋のベットに横になった。朝から夕方まで神社で寝ていたせいか、全く眠くならない眼で、しばらく自分の部屋の天井をぼっーと見ながら起きていると、窓をコンコンと叩く音がする。

起き上がって窓のカーテンを開けると、そこには笑顔で手を振っている大心龍介の姿があった。

「やあ、迎えに来たよ。」

小声でウィンクをする龍介の言動に、何故かムカついた和雅はそのままカーテンを閉める。

「ちょ、ちょっと!和雅君?閉めないでよ!」

慌てる龍介の声に和雅は、はっとするとつい閉めてしまったカーテンを開けて言った。

「すまん。つい。」

「和雅君。僕のこと嫌いでしょ。」

「うん。」

「そんなにハッキリ言われると傷つくなぁ・・・。ていうか、ここ開けて貰える??」

落ち込む龍介を、和雅は渋々部屋の中に入れるとこう問うた。

「で、どうやって行くんだ?」

「あぁ、君の部屋のドアに“ゲート”を開いておいたよ。」

「“ゲート”?」

「そうそう。宇宙船内部に繋がっているのさ。」

「え・・・?それはどういう・・・。」

和雅がそう言いかけると、他の部屋に繋がる自室の扉を龍介が開ける。

親に変に思われないように計らっていた和雅は、勝手に扉を開けられた事に一瞬焦るが、中は見慣れた家の廊下ではなく、明るく銀色がかっていた。

電気の消えた部屋の中に居たので目が慣れず、龍介に誘導されるまま明らかに家ではない扉の向こう側に入ると、次第に目が慣れていき、不思議な空間が目の前に現れる。辺り一面の壁には、飛行機の操縦席のような数多くのボタンやレバーがついており、中央には座席が2列に6席並び、その部分だけ見れば少し広い車の中のようにも感じる。

唖然とする和雅少年の肩を、龍介の手が叩く。

「前の座席に座りなよ。」

そう龍介に言われ、和雅は一番前の座席に座ると途端、驚愕する事になる。

前には今まで見たことのない美しい光景が広がっていたからだ、暗い空間の中に綺麗な星々が輝き、それもまた夜山の山頂などで見るものよりも段違いに美しいのだろうが、眼前にある一際大きい星には敵わないだろう。

それは青く光り輝く『地球』だ。テレビなどではよく見るし、珍しくもない光景であると思っていたが、本藤和雅と言う少年はこの景色に目を奪われ、声や息だけではなく心臓すらも止まるような感動と衝撃を、心に焼き付けた。

「マジでかよ。」

見とれていた和雅が、しばらくしてから今までに出した事の無いような震え声でそう言った。だが彼はもともと性格上、かなり人のことを警戒する人間で大体の事はそう簡単には信用しない。事実こうやって目の前に普段住んでいる地球と言う惑星を目にしても正直、半信半疑で高性能の映像でも見せられているのでは無いかと思ってしまう。

そんな和雅の心を見透かしてか、龍介は隣に座ると笑顔でこう言った。

「マジだよ、これは本物の地球さ。」

「信じられない。」

「なら、外に出てみるかい?たぶん死ぬと思うけど。」

「・・・・・やめとく。」

「じゃあまず、これから別の星に向うよ。」

「別の星?ていうか、これから何をするか聞いてないんだけど?」

「そう言えばそうだったね。これから君にしてもらうのは、まず持っている超能力を制御する為の訓練さ。」

「訓練?」

「そう。そのままにしていたら、いつ何時暴走するか分からないからね。ちなみに今乗っているのは、情報局の所有する宇宙船で、外観は薄い円盤の様な形をしてる。」

「へぇ、UFOみたいだな。」

「あぁ、地球で目撃されるUFOと言われる宇宙船の殆どは、情報局うちの偵察機だよ。」

「まじか!」

「では、そろそろ発進するけど、始めはかなり強いGを感じるから気をつけた方がいいよ。首つらないようにね。」

「・・・・・わかった。」

その言葉に和雅は緊張を高め、ゴクリと唾を飲んだ。すると大心龍介は手元にある多種多様のボタンやレバーを順調に押していった。

前の席は飛行機の操縦席のようになっており、龍介の操作の後、機械に電気の走るような音がしたと思うと、突然音声が流れ出す。

『コレヨリ、ジドウソウジュウニハイリマス。コウソクウンテンカイシ。』

和雅がその音声に驚いた直後、宇宙船は凄まじい早さで動き出した。進行方向から途轍もない重力加速度を感じると共に、美しい星々の輝きが線のようになって見えた。

(これは思ったよりきつい!)

和雅は想像していたよりも遥かに強い重力加速度に、今にも首と意識を持っていかれそうな感覚に陥る。

実際には座席の腰掛部分は頭も越える高さなので、上半身は殆ど座席に支えられているのだが、それでも首にかかる負担はかなりのものだった。時が経つと次第に重力加速度は軽くなり、宇宙船内に機械音でアナウンスが入った。

『トウチャクマデ、アト10プンデス。』

苦痛から解放された和雅は『はぁー』と深いため息を付いた。

「よく、気絶しなかったね!始めは結構気絶する人多いのに。」

「まぁな。」

笑みを浮かべて放たれた龍介の言葉に、和雅はムッとしつつ皮肉な顔でそう答えた。気絶する程、激しい重力加速度とは聞いていなかった為、文句の一つでも言ってやりたかったが、それを言っても仕方ないと少年は心の奥にしまった。

その後二人の間に会話は無く、しばらくすると和雅達の乗っている宇宙船は目的の星へと到着したのか、線のようになっていた外側の景色はある星の前で速度を落とした。

和雅はその星の姿に目を奪われた。

星の自体の印象は地球の衛星『月』に似た、大気も水も無い星だったのだが、もっとも異なるのはその星にある巨大な人工建造物だ。星全体を網目に覆うようにして謎の建造物が囲んでいる。

龍介、和雅を乗せた宇宙船が目的地であるその星に近づくと、人工建造物の間に入り込み、星の地表が一部自動ドアのように開いた。

「うわっ、すげぇな。」

和雅は一連の光景に思わずそんな声を上げる。

そうして二人の乗せた宇宙船は星内部へと入っていった。少し入ると中は奥へと繋がる通路の端側に複数の円盤型宇宙船が、いくつも横並びになっている。

それに並べるようにして、和雅達の宇宙船が止められると龍介に誘導され、外へと降りた。星の内部は薄暗く、鉄などで出来ている古びた工場といったイメージのある場所だった。

まるでSF映画を見ているような気分になった和雅は、建物を物珍しそうに眺めながら龍介に問うた。

「外から見てもデカイとは思っていたけど中から見てもスゲーな。それでこれからどうするんだ?」

「これから訓練場に案内するよ。」

「訓練場ねぇ。てっ、まてよ!」

急に歩き出した龍介に、和雅は慌てて付いていく。なんでこんなに普通の歩みが早いんだと、龍介の競歩のような歩速に和雅は不満を抱えながらも、宇宙船の並ぶ通路を進むと『特別訓練室』と書かれた分厚そうなドアの前まで辿り着いた。

「ここが訓練場だよ。」

茶髪の少年。龍介そう言ってドアの横についている小型の機械に手を触れ、ボタンを押すと機械音声のアナウンスが流れた。

『シモンニンショウガカンリョウシマシタ。』

そうすると画面に数字が浮びあがり、龍介は数字の書かれたボタンをテンポ良く押すと『アンショウバンゴウヲカクニンシマシタ。』のアナウンスと共に扉が開く。

その中を見て和雅は驚嘆する。室と言う言葉では収まり切れないような、それこそ此処で凄腕のプロ野球選手が野球をやってもホームランが客席まで届かないような、そんな広さで周りは鉄製の壁が広がり、地面は一面芝生になっていた。

「・・・・・なんだこの広さ。」

「これでも足りないくらいだよ。」

「えっ?こんなに広いのに!?」

「さ、和雅君こっちだよ。あの人が待ってる。」

「あの人?」

そのまま龍介に和雅は黙って付いて行くと、奥のほうに誰かが立っているのが見えた。

和雅の顔が極端に曇り、嫌な予感がする。奥にいる人が自分が考えている人物だということを信じたくなかったが、さらに近付いて確信になってしまった。

「・・・げっ。」

そこに立っていたのは、和雅が病院の個室の様な場所で出合った。前を歩いている龍介の親であり、見た目ヤクザのオールバック男。大心真たいしんまことだった。

和雅は正直この人物には二度と会いたくないと思っていたが、同じ組織に居る以上いつかは会わないといけない事になるのは分かっていた。

(しかし、こんなに早くその時が訪れるとは。)

あからさまに気落ちしている和雅を見て、彼の考えている事を理解した龍介は横目でクスッと笑った。

「来たか、龍介。」

「はい、父さん。」

大心真は龍介にそう声を掛けたあと、和雅の顔を見る。

「いやそうな顔だな和雅?そんなに俺に合いたくなかったか?」

「まぁ正直。」

「それは残念だったな、だが良く来た和雅。」

「・・・・。」

真は意外にも、優しい声で和雅を歓迎した。すると何かに気が付いた龍介が周りを見渡してから言う。

「あれ?彼は来ていないのですか?」

「そろそろ来るだろう。」

和雅は二人がなんの事を言っているのか、分からなずに首を傾げていると、突然後ろの方から元気の良い声がする。

「すませーーん!遅れました!」

その場にいる全員が気付き、声のした方を見た。

自分達が歩んで来た入り口の方から誰かが走ってくるのが窺える。距離が近くなるにつれ、だんだんとその姿が見えてくると和雅は妙に見覚えのあるシルエットに息を飲んだ。さらにその誰かが近付き、正体がわかった和雅は目を丸くしてこう言った。

「おい・・・嘘だろ・・・・。」

その人物がこちらに到着すると、こう口を開いた。

「すいません!少し遅くなりました!」

「来たね、坂井君。」

後に龍介が言った言葉に、和雅はさらに確信を持って言う。

「・・・・じゅんちゃん。」

「あれ?かず?」

和雅は意外なところでの友との出会いに驚いたが、それ以上に大きな不安を持つ事になる。

守りたい筈の友。坂井準の姿がこの得体の知れないこの組織中にあるのだから、その後話を聞くと和雅が入る少し前に、超能力の才能を見出された彼もまた、ここで訓練を受けていたと言う。

その話を聞いて和雅は今まで抱いていた謎が解けた。

「準ちゃんの習い事って、この事だったんだな。」

「そうなんだよ。だからかずに言っても、信じて貰えないと思って言わなかったんだ。」

「そんな事はねぇよ。お前の言う事なら信じる・・・・・半分な。」

「半分かよ!」

和雅と準が楽しそうに話していると、龍介が笑みを浮かべて言う。

「二人は仲がいいんだね。」

「まぁな。」

そんな風にしていると、大心真がパンっと手をたたき大きな音を立て、驚いた少年達が静まり返ると彼はこう発言した。

「おしゃべりはそこまでだ。これより訓練を始める。」

その場をまとめる為か少し大きめの声と威圧感で放たれるその言葉は、三人の少年が気を引き締めるには十分だった。

「これからの訓練は厳しいものとなる。弱音などは聞き入れん。まずは和雅。」

「はい?」

「訓練に入る前に、お前には超能力を意識的にコントロールできるようになって貰う。」

「えっ・・・・・その訓練じゃ!!」

和雅がそう疑問を口にした瞬間、腹部から重い痛みと鈍い音が聞こえたと思うと、身体が宙に浮き、気付けば地面に叩きつけられていた。

大心龍介と坂井準の二人の少年も、突然の事に驚き言葉が出ない。

「があぁぁぁぁぁぁ!!!」

和雅は痛みに悶えながら呼吸がうまく行かず、口からは吐寫物を吐き出した。地面に叩きつけられ自分の状況を鑑みて、始めて大心真に蹴り上げられた事に気付いた。

唐突な攻撃に悶え苦しむ和雅少年の前に立った真は、見下すように視線を送るとこう言った。

「今からお前を限界まで追い詰める。能力を使いこなせないなら、お前に待っているのは“死”だ。」

その言葉を受けて、和雅は初めて恐怖が感情を支配してしまうほどの殺気というのに去らされた。体が金縛りにあったかのように硬直する。すると躊躇ない2撃目の蹴り上げが和雅を襲う。

今度は何とか腕で防御体制はとったものの、体は先ほどよりも強い力で蹴り飛ばされた。

それと同時に和雅の腕からは枝の折れるような音と共に、腕で守ったのがまるで意味を成さないくらいの痛みが腹部に発生する。

そのまま地面に叩きつけられ、和雅は絶叫し苦んだ。だが躊躇無く自分の方へゆっくり歩いてくる大心真を見て、生命の危機を感じた彼は、震える体に鞭を打ち慌てて起き上がる。

そんな和雅に対して、真は懐から日本の小学生では、いや、大人でもそうお目にかかるものでは無い物を突きつける。

「お・・・おい。それ本物じゃないよな?」

和雅は突きつけられたものに衝撃を受け、震える声でそう言った。少年の問いに真は冷徹に答える。

「そうだな、宇宙は地球とは比べ物にならないくらい文明がはるかに進んでいる。そんな世界から見れば“鉛玉の拳銃”なんてタダのおもちゃに過ぎないな。」

そう言うと真は、その手に持つ6装填のリボルバーを容赦なく発砲する。弾は和雅の足に直撃し、少年は想像を絶する痛みに襲われ絶叫した。

「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

和雅は絶望と苦しみの中こう思う。これが“訓練前なのか”と、もはや超能力のことなんて考えている余裕など無い。和雅は走る。息を切らし足を引きずりながら、死にものぐるいで走る。

本気で逃げないと、本当に殺されてしまうかもしれない。少年の顔は涙と悲しみで赤くなり、苦しみと恐怖に歪んでいた。それもそうだろう。いい大人が、まだ小学生の和雅に向かって拳銃を手に持ち、ゆっくりと追いかけてくるのだから。

「和雅、逃げるだけか?」

拳銃を構える大心真たいしんまことはそう言うと、容赦なく二発目を発砲した。玉は少年の左腕に命中し、絶叫した和雅は地面に転がり悶え苦しむ。

それだけやっても尚も立ち上がり、必死で逃げようとする和雅に真は少し違和感を覚えた。

この乱暴過ぎる訓練方法は、何も今始まったことではない。彼が訓練をしてきた部下や新入りに対しては、いつもこの様な仕打ちだ。

人に超能力が芽生えるとき、その大概の理由は恐怖によるものが多い。特に死への恐怖は生物の感情の中で最も大きく“生存”に関係している感情であり、生存本能を刺激する強い恐怖は、普段は脳の中で眠っている超能力でさえも目覚めさせてしまう。

その恐怖を繰り返し与え、超能力を発現した時と同じ機会を増やす事で、力を意識的に使える様になる確率は大きく跳ね上がる。しかし、こんな状況でも和雅は何度も立ち上がり逃げ、恐怖はあるものの少年の瞳には目にはまだ希望を感じ、反撃の機会でも窺っているのが直感的に真には分かる。

ここまでやっても絶望感を感じていない。このままただ苦しめるだけでは、少年の超能力を引き出すには至らないだろう。

大心真は龍介から聞いた情報を照らし合わせながら、今の和雅の行動を分析し、思考を巡らせる。

(こいつの過去の経験や経歴の情報を見るに、超能力開花きっかけは“友を目の前で無くした事故”である事は恐らく間違えではないだろう。だが、この様子・・・死への恐怖が一番の要因では無いのか?なら何が、こいつの絶望なのか・・・。)

真はふと足を止め、後ろを振り返り坊主頭の少年。坂井準の方を見る。

(確か、準は和雅と仲がいいのだったな。)

その行動をへて、真の疑問に答えが出ることになる。先ほどまで逃げ惑っていた和雅が、準の方を見た瞬間に逃げるのをやめ、自分に立ち向かうような姿勢になったからだ。

(・・・・なるほど、こいつの一番の恐怖は。)

不敵な表情を浮かべる真に対し、和雅は挑発的な態度をとる。

「急にどうした、俺はまだ立っているぞ!」

その挑発を受けて確信した真は、拳銃を坊主頭の少年。坂井準の方に向ける。

「おっ・・・おい。何して。」

和雅がそう動揺し言いかけた瞬間、彼は躊躇なく坂井準へと拳銃を発砲した。打たれた準は、血反吐を吐くとなすすべなく前へと倒れた。

(さて、これで和雅がどう・・・でる・・・か・・・?)

大心真が黙って思考していると、急に身体が宙へと浮いた。彼はそのまま地面に倒れ、腹部に走る激痛に気が付いた。

「ぐぅ・・・。」

いつの間にか攻撃を食らっていたようだ。真は痛みに顔を歪めながら拳銃で打ち抜いた、坂井準の方を見ると和雅がその場に急に現れるように出現し、必死に倒れた少年の名前を呼んでいるのがわかる。

「やはりか。」

大心真はそう言うと、崩れた髪型を直しながらゆっくりと立ち上がる。和雅は意識を失っている準を抱きかかえながら、真を警戒し睨みつける。

「和雅。お前の恐怖は“友を失う”ことか。」

「てめぇ!準ちゃんには手を出すなよ!!」

「拒否する。」

オールバックの男。大心真はそう言い拳銃を構え、本藤和雅をよく観察すると銃によって与えた腕や足の傷が治っているのが分かった。真は驚きの表情を浮べながら心にこう思う。

(これは将来性がありそうだな。)

和雅は立ち上がり、準を庇うように構えると怒りを込めていった。

「いい加減にしろよ。」

「こい、和雅。」

その言葉の後に目の前で構えていた少年は、瞬時に姿を消すと大心真の前に出現する。それはさながら瞬間移動のようだった。

本藤和雅は真の腹部に力を込めて拳を突き出した。 少年にとっては二度目の攻撃、確実に当たる自信があった。だが、現実はそう甘くは無かった。殴るために使った腕は何故か逆方向に折れ曲がり、攻撃は一発も当たることなく身体が宙を舞った。

(何が・・・起きた?)

疑問を抱えたまま少年は、強く地面に叩きつけられると意識を失った。

次話

和雅は目を覚ますと、悪夢にうなされていたかの様に飛び起きた。最悪の寝起きで、寝汗がビッショリとTシャツを湿らせていた。 息切れする呼吸...
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